第9期 全体研修を行いました

2025年度の医療法人あかぎ全体研修は、法人設立10周年の節目にあたり、Gメッセ群馬にて開催されました。今年は「挑戦のその先へ 〜あかぎの力をより多くの方へ〜」をテーマに、スタッフ一人ひとりの成長と組織の未来、そして地域社会への貢献について深く考える一日となりました。

開催日:2025年7月2日(水)/会場:Gメッセ群馬
テーマ:「挑戦のその先へ 〜あかぎの力をより多くの方へ〜」

本レポートでは、そんな全体研修の様子や、参加したスタッフの声を通じて、医療法人あかぎの現在地とこれからをお伝えしてまいります。

目次

運営委員からのメッセージ

私たちは医療法人として日々患者さんに寄り添い、地域医療の担い手として、質を高めることに切磋琢磨していることと思います。その中で培ってきたスタッフ1人1人の経験や技術、チームやワークや多職種連携こそが、私たちにしか生み出せないあかぎの力だと感じております。

今年のテーマには、「原点回帰、そして挑戦」を超えて、あかぎの力を社会にも広げていきたいという思いを込めました。この全体研修は、法人全体が集い、チームの力や価値を改めて見つめ直す貴重な場です。

理事長講話

10年目のあかぎにようこそ。

今年の全体研修は、法人設立から10年という節目にあたるタイミングでの開催です。例年7月1日の開催ですが、今回は7月2日となり、偶然にも私の誕生日と重なりました。今日まであかぎを支えてくれた家族、仲間、そして地域の皆様に、改めて心から感謝を申し上げます。

10年の歩み

10年前、小さなクリニックとして始まったあかぎは、今では歯科9拠点、看護4拠点、ケアプランセンター1拠点を展開し、100名を超える職員が在籍する法人へと成長しました。

昨年の研修でお話しした「出版」と「農業」も動き出しています。出版は「食べることは生きること」をテーマに、全職種からの寄稿で1冊の本にまとめており、来年の全体研修では出版記念イベントも予定しています。

農業は「プラネタリーヘルス(地球と人の健康)」を見据えた新たな取り組みとして、有機農家との連携をスタートしました。食と健康のつながりを実感し、医療と農業の共通点を感じています。

「健口から健康、健康から健幸」——理念に込めた想い

理念である「健口から健康、健康から健幸」は、私自身の経験から生まれました。若くして視力を失う経験をした経験もあって、「健康」を追いかけることに限界が来たんです。目の前の人に対して自分が本当に提供できるものは何なのか?という壁にぶつかりました。

訪問診療の現場で、ご遺族から「最期まで先生たちが来るのを楽しみにしていた」と感謝された経験が、歯科医療の本質に気づかせてくれました。

歯科は医科と異なり、必ずしも治ることがゴールではありません。「食べる」「話す」といった日常を支えることも役割であり、それが「健幸」につながります。これこそが自分たちが向かうべきものだと考え至りました。

歯科だけでは届かない支援を実現するため、看護・介護の多職種連携体制を築きました。仲間との出会いが、その実現を後押ししてくれました。

「健幸(けんこう)」を提供するには、私たち自身も健やかで幸せである必要があります。医療従事者が心身ともに余裕を持っていなければ、患者様に真に寄り添うことはできません。仲間を気にかけ、支え合うチームであることが、より良い医療につながると信じています。

医療と農業に共通する理想と現実

医療に関わる者として、私はオーガニック農業にも関心を持ち、有機米農家の方とご縁をいただきました。食べたものが私たちの身体をつくるということや、スタンダードマニュアルはあっても個々の状態に合わせる必要がある点は、医療と通じます。

医療も農業も、理想だけでは続けられません。現実的な運営や仕組みづくりも不可欠です。私たちが目指す姿は、理念と実行力の両立があってこそ可能だと考えています。

小さなことから大きなことへのアプローチ

近年、食料危機や気候変動など、社会は大きな課題に直面しています。私たちのような小さな組織でも、自分たちにできることを常に考えておくことが大切です。事業所単位で収支を意識し、持続可能性に目を向けることが、回り回って結果的に社会を支える力になります。

何か起きたとき、「自分のことで精一杯」ではなく、助け合える組織であり続けられるよう、私たちは次のステージを見据え、これからも視野を広げて挑戦を続けていく必要があるんです。

医療崩壊の時代に生き残るために

今の医療制度は限界に近づいており、特に救急などは赤字前提の運営が多く、人材確保も難しい状況です。そうした中で、私たちは「数で支える」形で事業拡大を行い、生き残る道を模索してきました。

仮に保険診療が全てなくなったとしても、選ばれ続ける力を持つことが必要です。「あなたに診てもらいたい」と言ってもらえる存在にならなければ、生き残れない時代です。医療人としてのスキルとハートが問われています。

そして一人で抱えるのではなく、共に支え合える仲間と手を取りながら、地域と社会に貢献できる“次の10年”を歩んでいきたいと思っています。

地域の救いの拠点となる

災害医療体制の整備も重要なテーマです。各事業所ごとに防災・減災体制を整え、備蓄や支援体制を構築することで、地域の「最後の砦」としての役割を果たしていきたいと考えています。

答えのない発信と安全

発信が重要な時代になった一方で、安全との両立は難しい課題です。皆さんが安心して働き、長く続けられる職場環境を整えることも、経営側の大切な仕事です。発信と安全、その両立を模索し続けていきます。

一人ひとりの声が、あかぎの未来をつくる

あかぎは、皆さんのアイデアで前に進んでいます。意見を出すことで責任を押し付けられることはありません。私たちが形にします。新しい提案が新しい仲間を呼び込み、組織の発展につながります。

役職や部署に縛られず、本人のやりたいことにチャレンジできる環境があるのも、あかぎの特徴です。

これに関して、今回大きな動きがありました。長年歯科を支えてきた衛生士長が、本人の強い意志により介護事業部へ異動されます。「医療人として、最終的にはケアマネで締めくくりたい」という思いを尊重し、私たちもその門出を心から祝福します。学びを糧に新たな挑戦に踏み出す姿は、まさにあかぎの精神そのものです。

次の10年に向けて

出版を経て「We are the あかぎ」という1つの柱が立ち、次の展開への足がかりができたと感じています。これまでの10年は基礎づくり、これからの10年はいよいよ発展のステージです。

そのためには、皆さん一人ひとりが心を開き、学びや人との関わりを楽しむ姿勢が大切です。その積み重ねが、次の実りにつながると思います。

来年の10周年に向け、この1年も力を尽くしてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

レクリエーション

今回は、昨年の全体研修のプログラムにはなかったレクリエーションが取り入れられました。会ったことのないメンバーがこの後のお昼休憩をしながら懇親を深められるようにとの意図で行われています。現場でも重要な非言語コミュニケーションを使ったゲームが行われました。

チームディスカッション

全体研修の中で、チームごとのディスカッションが行われ、「新規事業」と「新商品」の2つのテーマに分かれて各チームが発表を行いました。今後の可能性を広げるユニークな提案が多数出され、実現性や社会性の観点からも非常に興味深い内容となりました。

新規事業部門(5チーム)

地域とのつながりや多職種連携を軸に、福祉・医療・動物ケア・飲食・観光など、あかぎの強みやチームの個性を活かした新たなサービス案が提案されました。

新商品部門(5チーム)

介護や医療の現場ニーズに根ざしたプロダクト案が発表されました。「使いやすさ」「健康への効果」「楽しさ」を兼ね備えたアイデアが目立ちました。また、情報共有アプリの提案では、現場の働きやすさや業務効率の向上も視野に入れた提案がされ、デジタル化への意欲も感じられました。

ビンゴ大会

豪華景品が当たる、毎年恒例のビンゴ大会が開催されました。

表彰

昨期の功労者や今回の研修で行われたチームディスカッションやロゴコンテスト等、下記の表彰が行われました。

  • 理事長賞
  • 永年継続賞
  • クリエイティブ賞(チームディスカッション)
  • ロゴコンテスト

表彰された皆様、改めておめでとうございます。

 写真撮影

最後に写真撮影が行われました。
当日は理事長の誕生日ということで、サプライズでお祝いを行いました。

ギャラリー

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